メルちゃんやソランちゃんサイズの本格的なシャツを作りました。
工程が多いのでちょっと難しいですが、作り方と無料型紙を公開していますので、ぜひ作ってみてください♪
メルちゃん・ソランちゃんのシャツを手作り

メルちゃんの本格的な台衿つきシャツを作りました。
表側は飾りのミニボタンを付けています。裏側はスナップボタンを付けているので、子どもでもパチッととめることができます。
1枚でさらりと着るのはもちろん、ボタンをあけて着ることもできますよ。

肩にはヨークがついていて、後身頃はボックスタック入り。カフスもついていて本格的!

カフスのボタンをはずせば、袖口を開けることもできます。

前はインして袖を折り返せば、こなれた感じを演出!
大人っぽいメルちゃんです。
ハンドメイドに必要な材料
- 表地(先染めストライプ)
- 4~6mmミニボタン
- 5~7mmスナップボタン縫いつけタイプ
<表地>
先染めのストライプ柄で作りました。その他には、柔らかいブロードなどがおすすめです。
生地の裏面が表に見える作り方で解説しているので、表面と裏面どちらも使える生地を用意します。
<ミニボタン>
小さいボタンは、ドール服をよりかわいく作ることができますが、取れてしまうと子どもは口に入れる可能性があります。とても小さいものなので、取れないようにしっかりと付けましょう。
参考
<スナップボタン縫いつけタイプ>
一般的なシルバーのスナップはサイズも豊富で子どもでもはめやすいボタンです。
プラスチックのスナップは、小さいサイズもあって目立ちにくし見た目は良いのですが、子どもにははめにくいかなと思います。
お好みでシルバーのスナップか透明のスナップのどちらかご用意ください。
道具
- ミシンとミシン糸
- 裁ちばさみ
- 糸切りばさみ
- アイロンとアイロン台
- 目打ち
- 定規
- チャコペン
- 手縫い針と手縫い糸
- ほつれ止め液
<ほつれ止め液>
ほつれを止めると縫いやすくなったりお洋服が長持ちするので、縫い代処理はほつれ止め液を塗るのがおすすめです。
関連 26cmドール服の縫い代処理について
難易度
衿つけ、袖つけがあり、袖はあきもあるので難しいアイテムです。
シャツの作り方

本格的な衿付け&袖口あき有りカフスバージョン(A袖)のシャツの作り方を紹介します。
衿 → 表からの見た目は変わらずに工程を減らして少し簡単な衿の作り方
袖 → あきなしカフスなし(B袖)。ロールアップでカフス風にみせる簡単な袖の作り方
は、シャツワンピースで紹介していますので参考にしてみてください。
裁断

裁断後、型紙の赤い線の位置に印をつけておきます。
縫い代全体に、ほつれ止め液を塗ります。
それでは、縫っていきましょう!
身頃
①前端を三つ折りする

右前身頃は、生地の裏面が表に見えるやり方です。生地の裏面を表側に出したくない場合は、左右とも裏側に三つ折りしてください。
②三つ折り押さえステッチをかける

③裾の縫い代を5mm折ってステッチをかける

型紙の裾部分を使って縫い代を折れば、カーブをきれいに折ることができす。

④後身頃のタックを折ってミシンで止めておく
返し縫い不要です。

⑤前後身頃とヨークを縫って縫い代をヨーク側に倒し、ヨーク側にステッチをかける

衿作り
①衿を2枚重ねて縫う

②縫い代を1~2mmカットし、角もカットする

③縫い代をアイロンで割る

④表に返して目打ちで角を出し、アイロンで整える

⑤ステッチをかける

衿は、表衿と裏衿の2枚で作っていきます。青の線(裏衿)より赤の線(表衿)の方が距離が長いので、表衿に返り分を入れると衿がきれいに返ります。

返り分をほんの少し入れるだけで衿のなじみが良くなります。
ドール服で返り分などあまり気にしなくてもいいのですが、今回はミシンで1本縫うだけでとっても簡単に返り分を入れる方法があるので紹介したいと思います。
⑥衿の端を軽く折りながら止めミシンを入れる

止めミシンは、端から3mmくらいのところに入れます。

アップで見ると、少しズレているので表衿が余っている感じです。
これで使う生地の厚みに必要な「返り分」を入れることができました。

少しふくれている方(返り分が入っている方)を「表衿」、返り分が入っていない方を「裏衿」とします。
⑦台衿1枚の上に⑥で作った衿の表衿を上にして乗せてマチ針でとめる

⑧もう一枚の台衿の縫い代を折る

縫い代を折ったほうを「内台衿」、縫い代を折ってないほうを「外台衿」とします。
⑨表衿の上に内台衿を乗せてマチ針でとめ直す

⑩台衿を縫う

縫い始めと終わりは5mm手前で止めましょう。
⑪⑩で縫った縫い代を2mmカットする

⑫表に返して、アイロンで整える

衿つけ
①身頃の衿ぐりと外台衿をマチ針で止めて5mmで縫う
印と印を合わせてマチ針で止めて縫いましょう。

②①で縫った縫い代を1~2mmカットする
衿ぐり縫い代がつっぱる場合は、衿ぐり縫い代に切込みを入れます。

③衿ぐりの縫い代を衿側に倒してアイロンで整える

④外台衿をつけたミシン目に合わせて内台衿をマチ針で止める
衿ぐりの縫い代を台衿で挟み込んでいる状態です。

ここで内台衿を手縫いでしつけしておくと、次の工程をよりきれいに仕上げることができます。
⑤台衿にステッチをかける

袖つけ
①後袖あき部分の縫い代を5mm折ってステッチをかける

②前袖と後袖をあき止まりまで縫う

③前袖あき部分の縫い代を折って、あき止まりまでステッチをかける

④縫い代を前袖側に倒して、表からステッチをかけてあき止まりで返し縫いする

⑤袖をつけて縫い代を身頃側に倒して、身頃側にステッチをかける

⑥袖下から脇を縫う

⑦袖下から脇の縫い代を後ろ側に倒して、後身頃のみステッチをかける

カフスつけ
①カフスの片側を折る

②二つに折って、両端を縫う
5mm手前で縫い止めましょう。

③表に返して、アイロンで整える

④カフスの縫い代を折ってない方と袖口を縫い合わせる

⑤縫い代をカフスの中に入れて、アイロンで整える

⑥カフスにステッチをかける

⑦ボタンをつけたら完成です!


無料型紙ダウンロード


無料型紙を使って、ぜひ作ってみてください♪
袖の型紙は、
- A ― 袖口あき有りカフスバージョン
- B ― ロールアップ用簡単バージョン
2種類あり、このページではAの作り方を紹介しています。Bの作り方はシャツワンピースのページで紹介していますのでお好きな方を使ってください。
ちなみに、シャツとシャツワンピースの「衿・台衿・ヨーク・袖」は同じ型紙です。身頃だけ変えればワンピースにもなりますので、シャツワンピースのページもぜひチェックしてみてください。
型紙は縫い代付きの実寸サイズです。
縫い代は全て5mmつけてあります。
注意事項
無料型紙の利用にあたっては、利用規約をご一読ください。
拡大縮小なしのA4サイズでプリントアウトして、「5cm」のところに定規をあてて100%等倍で印刷できているか確認してください。
型紙は個人で楽しむ範囲で参考程度によかったらお使いください。
最後に

シャツは工程が多いのでとても難しいですが、出来上がると達成感を感じることができます!ぜひ作ってみてください♪
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